EAのex5ファイルを受け取ったのに、どこへ入れればいいのか分からない。MT5に名前は出たものの、チャートへ入れても取引が始まらない。そんな状態で設定を触り続けると、原因がファイル配置なのか、取引許可なのか、銘柄や時間足なのか分からなくなります。
この記事では、ex5をMT5へ正しく配置し、EAをチャートへ適用するまでの流れを説明します。GEAR 71を使う場合の指定条件と、動かないときの切り分けも一緒に確認できます。
ex5はMT5でEAを動かすための実行ファイルです#
ex5は、MQL5で作られたプログラムをMT5で実行できる形にしたファイルです。EAとして受け取ったex5は、MT5のデータフォルダ内にあるMQL5/Expertsへ置きます。インストール先を推測して、Windowsのプログラム本体があるフォルダへ直接入れないでください。複数のMT5を使っている場合、別のデータフォルダへ入れてしまうことがあります。
MT5の公式ヘルプでも、EAはMQL5/Expertsに保存し、ナビゲータからチャートへ適用する流れが案内されています。ex5は実行形式なので、利用者がソースコードをコンパイルする作業は不要です。
ex5をExpertsフォルダへ配置してMT5に認識させます#
MT5を起動し、上部メニューの「ファイル」から「データフォルダを開く」を選びます。表示されたフォルダでMQL5、Expertsの順に開き、受け取ったEAのex5ファイルをコピーしてください。GEAR 71ならGEAR71.ex5を配置します。
配置後はMT5を再起動し、ナビゲータの「エキスパートアドバイザ」にEA名が出るか確認します。サブフォルダを作って整理しても構いませんが、初回はExperts直下へ置くと配置ミスを見つけやすくなります。
配布物にハッシュ確認用ファイルがある場合は、起動前に照合します。GEAR 71にはSHA256SUMS.txtが同梱されるため、受け取ったGEAR71.ex5のSHA-256と一致するか確認できます。一致しなければ、そのファイルを使わず配布元へ確認してください。
GEAR 71の対象口座や運用条件は、チャートへ入れる前に製品条件を確認すると迷いが減ります。
EAを指定された銘柄と時間足のチャートへ適用します#
ナビゲータに表示されたEAを、稼働させるチャートへドラッグします。EAの設定画面が開いたら、アルゴリズム取引を許可し、入力値を確認して適用します。さらにMT5全体のアルゴリズム取引も有効にしてください。EA側かMT5側の片方が無効だと、チャートへ適用できても注文は出ません。
GEAR 71はGOLDのM15専用です。XMのJPY建て・ヘッジ方式デモ口座を用意し、銘柄名が正確にGOLDになっているチャートへ適用します。似た銘柄名や別の時間足を選ぶと、製品が想定する条件から外れます。
初回は標準パラメータを使います。基準証拠金は1,000,000円、基準ロットは0.01 lotです。金額と注文量の関係を理解しないまま値を上げると、損失幅も大きくなり得ます。インストール確認とリスク変更を同時に行わないことが、原因を切り分ける近道です。
稼働前チェックリストで設定漏れを止めます#
以下をコピーし、すべて確認してからデモ稼働へ進んでください。
- [ ] 正規の配布元からex5を受け取った
- [ ] ハッシュが同梱値と一致した
- [ ] 使用中のMT5から開いた
MQL5/Expertsへ配置した - [ ] ナビゲータにEA名が表示された
- [ ] 指定された口座種別、銘柄、時間足を選んだ
- [ ] EA側とMT5側でアルゴリズム取引を許可した
- [ ] 標準パラメータのまま適用した
- [ ] 他EA、手動ポジション、未決済注文がない専用デモ口座を使った
- [ ] スプレッド、注文拒否、ログ、保有状況を確認できる
確認を飛ばすと、想定外のチャートで待ち続けたり、注文拒否の記録を見落としたりします。実口座で初めて設定ミスに気づけば、意図しない取引や機会損失につながりかねません。デモ口座で一項目ずつ潰せば、ファイル、設定、口座のどこに問題があるかを判断できます。
表示されない・動かないときは症状から原因を分けます#
| 症状 | 最初に確認する箇所 | 対応 |
|---|---|---|
| ナビゲータにEAが出ない | 配置したデータフォルダ | MT5の「データフォルダを開く」からMQL5/Expertsへ入れ直し、MT5を再起動する |
| チャートへ適用できない | ファイルとEAの表示 | ex5が破損していないか、ハッシュとナビゲータ表示を確認する |
| 適用できたが注文しない | 取引許可、銘柄、時間足 | EA側とMT5側の許可、指定チャート、ログを確認する |
| 注文が拒否される | 口座状態と取引条件 | 証拠金、スプレッド、ブローカー側の取引可否を確認する |
EAは条件がそろうまで注文を見送ることがあります。「すぐ注文しない」だけで故障とは判断できません。チャート上の表示とログを確認し、エラーや拒否がある場合は記録を残してください。
設定を一通り確認できたら、GEAR 71の条件を見てからデモ運用を始めるへ進めます。実口座へ移す場合も、専用口座で最小ロットから始め、約定とログを見ながら判断してください。
MT5へのEAインストールでよくある質問#
ex5ファイルはどこに入れますか?#
MT5の「ファイル」から「データフォルダを開く」を選び、MQL5/Expertsへ入れます。エクスプローラーで似たフォルダを探すより、使用中のMT5から開く方法が確実です。
ex5を入れたのにナビゲータへ表示されません#
別のMT5のデータフォルダへ入れていないか確認し、正しいMQL5/Expertsへ配置してMT5を再起動してください。ファイル名だけでなく、拡張子がex5かも確認します。
EAをチャートへ入れれば自動売買は始まりますか?#
EA側とMT5全体のアルゴリズム取引許可が必要です。許可後も、EAの売買条件が成立するまで注文が出ない場合があります。ログにエラーや注文拒否がないか確認してください。
GEAR 71はどのチャートへ設定しますか?#
銘柄名が正確にGOLDであるM15チャートへ設定します。まずXMのJPY建て・ヘッジ方式デモ口座を使い、他の取引がない専用口座で標準設定を確認してください。